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2011年10月12日

貝殻の丘

P1010763.JPGサンダーソニアが秋の気配を伝えています。100円ショップのコップにちょっと小細工して遊んでみました。銀色のワイヤーをくるくる巻き、それに真珠と色玉を通してコップの中へ。銀河系宇宙のようです。といっても写真では見えませんが。
伊藤悠子さんが第二詩集『ろうそく町』を出されました。静かなたたずまいの奥に隠されているエネルギーに圧倒されます。とても魅力的な詩集。

 貝殻の丘
       伊藤悠子

 堆積した貝殻を含む厚い地層は
 透明な硝子一枚に取って代わられ
 縄文の人骨が横たわっている
 大きな人だ
 欠けたところの少ない顎骨が笑っている
 かって人の表情に見たことがある
 酷薄と見たものが放心であり
 あるいは困惑であったのかもしれない
 ただの

 縄文の人と私は
 窓枠が互いに似かようように似ている
 表情は布のようでもあり
 布はもうない
 幾つもの川を渡ってきて
 歴史博物館の暗がりで
 たったこれだけのこと

 貝塚跡地の丘を登れば
 一面貝殻のような
 スミレ
 タンポポ
 
 

投稿者 eiko : 2011年10月12日 17:05

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