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2006年08月27日

山口・下関旅行(1)

20日から24日まで旅行してきました。
水野さんが山口の国民文化祭の現代詩部門の選考を依頼され、山口市に行かねばならないと聞き、とっさに気持ちが動いたのでした。実は、自分は九州(北部)出身と思い、そう言ってはいるものの、生れ落ちたのは下関市です。しかも記憶はほとんど無く、この歳まで、一度も訪れたことの無い土地で、山口県そのものにも行ったことがありませんでした。赤ん坊の時に一家は関門海峡を渡り、九州に来たのでしょう。福岡県の田舎が、お墓もある一族の故郷であったのですから。
最近になって、戸籍上に記載されたその地に一度出かけてみたいという思いが、なぜか兆していたのでした。多分そこで両親は知り合い結婚し、私も生まれたのだろうと思います。そんな折も折り、水野さんが招かれて山口まではるばる出かけるといいます。それに便乗して私も一緒させてもらおう、と思い立ったのでした。

20日は水野さんが選考の仕事なので、その日に私は出かけていき、次の日に連れ立って観光をし、それから互いに西と東に別れ、私だけ下関へと向かう計画を立てました。
20日は山口に午後1時前には着いたので、ホテルに荷物を置いてから先ず中原中也記念館を訪れました。明るくモダンでゆったりとした空間に、詩集や原稿や手紙や資料がいろいろ展示され中也の生涯が辿れるようになっています。ちょうど特別企画で「青山二郎と中也」も加わっていたので、当時の文学・芸術家たちの交流ぶりや雰囲気までが伝わってくるようで愉しく、ゆったりした時間が過ごせました。
ゆっくりしてもまだ夕方までに時間があるので、雪舟が一時期過ごした庵、雲谷庵跡というところにタクシーで訪れてきました。庵は自分が造った庭のある常栄寺からも名刹瑠璃光寺(五重塔が望める)からも離れ、住宅地の中にポツンとあるので訪れる人は少ないようで、小さな丘を背景にしてクマゼミが鳴きしきる夏木立の中にひっそりと在りました。そこからは長州藩庁の古い門を残した県庁などがある市の中心部まで暑い日差しの中を歩きました。このあたりから駅までの通りは、パークロードと名づけられた緑豊かな公園のような界隈で、古い歴史と深い緑を感じさせる街並みです。欲張って市美術館(秋の雪舟展に先駆けてその弟子たちの書画、常設展としては香月泰男の初期の作品が観られた)にまで時間すれすれに飛び込んだりしたものですから、また日曜日ということもあるのかバスの便も悪く、タクシーもなかなか捕まらず、水野さんを心配させましたが、やっと6時前にホテルに到着。夕食は他の選考委員の何人かの詩人の方たちともご一緒させてもらい、近くの美味しくて雰囲気のある和食の店に案内されて歓談したという恵まれた一日になりました。

次の日は、水野さんと一緒にタクシーでサビエル記念聖堂、瑠璃光寺(国宝の五重塔が気品があって美しい)、常栄寺・雪舟庭を観て、山口を訪れた歴代の政治家が宿泊したという菜香亭(最近廃業して記念館として保全)の内部を眺めてからホテルに預けていた荷物をとって、新幹線駅へ。そこからお互い東西に別れました。私は在来線を使って一時間、念願の下関へと着いたのでした。

投稿者 kinu : 2006年08月27日 14:20

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