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2013年05月19日

「台峯歩き」 白い花の季節。

予報が少しずれて、今日はまだ晴れのお天気。山歩きには暑くもなくいい日和になりました。
小さな白い花が目立つ季節です。歩き出すと細い山道では一列になってしまい、Kさんの説明が後ろに伝わらないことが多いので、プリントが配られたとき少し細かな説明がありました。その一つに有名な「夏は来ぬ」の歌の内容です。

”卯の花の 匂う垣根に”ですが、卯の花はあまり匂いません。同じ白い樹の花で、エゴノキは良い香りがします。しかもこの花は俯いて咲いているので、高木になるけれど、見上げて鑑賞することができっます。というわけで、ここの匂うは盛んに咲いているの意、また卯の花だけの垣根は少なく、それを他の木の間に混ぜながら垣根にすることが多く、それはこの辺りでも見ることができました。
しかしこの卯の花の垣根にホトトギスがやってきて鳴く、というのは現実には考えられなくて、これは卯の花を眺めながら過ぎっていったホトトギスの声を聞くということなのだろう、という事。ホトトギスは他の鳥のように止まって鳴くのではなく、飛びながら鳴くのだそうです。鳴くときは、普通の滑空ではなく、羽根をばたばたさせながら鳴くのだそうです。又“忍び音”というのも、ちょっと分からない言葉で、「忍ぶ」、こっそりとというような意味ではなく、詰まったような鳴き方を言うのだそうです。トッキョ トカキョク という音は、確かにのびやかではなく、確かに喉を詰めて鳴く感じです。この鳥はこの頃南方から渡ってきて、ここで繁殖します。有名な托卵、ウグイスの巣に卵を産んで、ウグイスに育てさせるのですが、ずうずうしとは言えない事情があるのだそうです。すなわちこの鳥は体温調節ができない、分かれてきた元の爬虫類の痕跡をまだ残しているからだそうです。だから体温を上げて卵を孵化させることができないらしい、必死の選択をしているのだ…と。
自然は不思議なことだらけ、また、ここでも述べましたガビチョウについて、またほとんど見分けがつかない、ハルジオンとヒメジョオンについても回を改めて書くことにしますが、今日はここまで。

投稿者 kinu : 2013年05月19日 17:38

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