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2008年11月16日

小雨の台峯歩き(洞門山の件も)

生憎の雨模様になってしまった。
いつもならば参加しないところですが、洞門山の署名簿を届けるために、出かけることにしました。
署名は、皆様のお蔭でたくさん集まり、中には1ページ(10人)またそれ以上集めてくださる方もあって、私だけでも90人近くの署名が集まりました。
ご協力ありがとうございました!
署名は1万人を目標にしているとのこと、近くの幼稚園や小学校にも働きかけたりして大量に集まる様子だということです。訪れる観光客にも呼びかけて、駅前や寺院の前でも行なわれています。また、市は、保全の意向で土地取得も視野に入れている、との発言だそうで広告ばかりのタウン紙にもそう書かれていましたが、発言だけでは当てになりません。
その第三回説明会が今月末30日に開かれます。それにも出るつもりですので、またご報告します。

さて台峯歩きですが、幹部というか理事というのか、そういう方たちも思案顔で出てこられていました。
雨の場合も一応顔を出されて、いろいろな話し合いがなされるようです。
この日は全部で10名。椅子を車座のように並べて、主としてKさんの話を聞くことになりました。台峯をはじめとした自然の話になるといつも話したりない様子で、今日は少しゆっくり喋る機会があるという感じで、いいろいろと話されます。しかし今日は名古屋からの初参加の人がいたこともあって、途中まででもいいから歩きましょうということになりました。
この日は、色づき始めた木々(と言ってもこの辺りの黄葉は12月に入ってからなのでまだなのです)と、野草の種、春の野草の新芽の観察。花はヤツデやミソソバ、そしてオギ(ススキとどう違うかということを教わりました)皆地味なものばかり、でもそういう地味なものが、Kさんは好きなようです。
野草も花は知っていても新芽や葉を知らないと、草刈などのボランティアをしても貴重な種まで抜いてしまう。里山の手入れということも、それを労働と考えることが良くない。手入れをしたことに責任が取れるかを考えなければいけない。それがもたらす結果を常に考えなければいけない。それは付き合いである。即ちモニタリングが大切。それがないと、突き詰めれば効率ということになり、草刈機で刈ってしまう業者のやり方と同じになる。街路樹が大きく刈り込まれるのには、理由があり、そうすると2,3年は持つので、経費が節約できるからだが、ほんとうは毎年ゆっくりと刈り込む事が木にとってはいいのである。

またこの辺りは緑が多いように見えるが、森、森林といわれるものが多く、子どもが入って遊べる自然がない。そして水辺もいちばん少ない。神奈川県はそういう傾向が強く、これは大阪にも劣るということです。その点からでも沼と湿地が残る台峯は動植物にとっても大切なエリアなのでしょう。その点、トトロの森のある埼玉の方がずっと豊かなのだろう・・・と思いました。

さて少し出発は遅れて10時ごろから歩き出し、第一の田んぼ。もう稲刈りは済み、ただ少しばかり刈り取られない部分があり、それは黒米だそうです。稲穂が黒く、垂れ下がっています。
第二の田んぼも無事に稲刈り終了。その上の、テニスコート予定地はまだ無事。その開発に反対する看板が大きく立てられていました。これは何とか食い止められそうです。

見晴らしの良い「老人の畑」、にやってきました。昨日ボランティアの人たちでブッシュが刈り取られていましたが、その時カヤネズミの巣が見つかったということで、それを見に行きました。これも知らない人だったら気づかないで刈り取ってしまった事でしょう。細い枯れ葉を丸くした、掌に乗るほどの小さな巣がただ笹にぶら下がるように付いているだけです。カヤネズミはハツカネズミより小さいとか、昔はたくさん畑などにいたといいます。

ここで、いつものことですが、飴玉と紅茶をいただきながら休憩。今日はパウンドケーキまでご馳走になりました。(昨日のお余りだそうですが)
いったんは晴れそうな気配でいたが小雨は降り続きそうなので、ここから谷戸には入らないで帰ろうということになりましたが、名古屋からの人には残念でしょうということで、Kさんをはじめ有志だけが谷戸に入ることにして、私も帰るメンバーとなって帰途につきました。
小雨が途切れると、鳥たちが出てきて、梢にヤマガラ、コゲラ、ホホジロ、シジュウカラなど飛び交っているのが見られました。合歓の木の実(豆の鞘のようになった)などを啄ばんでいるのがやっと双眼鏡で捉えられましたが、Kさんは肉眼でも鳥の種類をすぐ識別し、鳴き声も姿もいち早く感じ取れるのには感服します。今日はこれまで。

投稿者 kinu : 2008年11月16日 15:29

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