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2007年05月02日

「公園」になってしまった六国見山

散歩道であるこの辺りが、最近整備されていたのは目撃していましたが、いよいよ公園としてオープン(?)しました。森林公園と銘打って、立派な看板も出来、ベンチや水飲み場も設置され、駐車場がないだけいいのですが、複雑な気持ちになっています。山道は階段状に拡幅されて、ブッシュも整理され、樹も伐採されて見晴らしがよくなり、たしかに気持の良い空間になりましたが、私には魅力が薄らいでしまいました。市はずいぶんお金をかけたようで(総工費4000万)、たしかに床屋に行ったようにサッパリしましたが、麓には歌壇向けの花なども植えられて、いかにも小奇麗な公園風、昔のもしゃもしゃ髪ながら個性的な風情がなくなってしまったようなのです。
私の個人的なわがままでしょうか。ここは今まででもガイドブックにも載っているオオヤケの散歩道。でも大した見どころがないので(興味のない人には)、訪れる人は少なかったのですが、この4月始めに整備が終わり、広報にも紹介され、また宣伝もされたので、早速グループで次々訪れているようです。

「公園」という言葉、概念について、ちょっと考えさせられました。公開されている「庭園」は、公園とはいいいませんね。もちろん公園の中に庭園が属している場合もありますが。自然をなるべく生かした形で
整備(手助け)しながら、人間もその一部として、ちょっとその中を散策させてもらう、という形の丘は、なんと名づければいいのかなあ、公園ではないのではないのだろうかと、思ったのでした。
でもここは観光地の端っこですから、こうなっていっても仕方ない事でしょうか。またお役所としても、こういうきちんとした形でなければ、予算が使えないのでしょうね。

投稿者 kinu : 2007年05月02日 11:11

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