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2006年01月13日

T温泉行き(4)

T温泉から春に向けての案内状が届いたのを見て、大雪も何とか凌いでいるにちがいないと安心する。
これは絶えずラッセル車が動いていて、道路が確保されているからだが、明日からは急に気温が上がるらしいから、今度はなだれの方が心配だろうなあ・・・。
この項目も今回で一応終わりにしたいので、最後に一緒に行く人たちについて簡単に触れておこう。

*参加してきた人々。
この温泉はたまたまある時、亡くなった人と私が訪れ、静かな山間で湯も気に入ったことから、その年の大晦日と正月を過ごしてはどうかと、若い友人のカップルに声をかけたことから始まる。それに彼らの友人2人も加わった6人で、先ず訪れたのが1983年(昭和58)であった。
それがなぜか延々と続いた。次の年は11名。のち大体7,8名から10人で、多い時で14人、もっとも多かった時は20人にもなったことがあり、今振り返ってみても、よくあんなことが出来たものだと思う。まさにこれは合宿状態ではないか!
こういう人数の融通無碍が出来たのは、ある特殊な事情があったからである。
最初の年、訪れてみるとどうしても部屋の都合がつかず、中広間で一緒にどうかと言われてそこに入った。立派な36畳敷きの広間で空調も完備(古い温泉ゆえ木造の建物もある)、しかも渓流に面した大きな窓もあり雪見には最高である。値段も初め頼んだ通りなので、安い。なんといっても広いのでゆったりとして、それに客室群からは離れた位置にあるので離れにいる感じ。これに味を占めて、次の年は、最初からその中広間を所望すると、OKと言うことで、それからその中広間(昔の大広間はつぶされて日帰り客の温泉客の食事と休憩所に改装され、今ではここがただ一つの広間となった)の常連となったのであった。これが今まで続いたのも、長湯できる温泉のおかげとスキー場が近いこともあるが、特に何か共通したり統制したりするものを持とうとはせず、それぞれが勝手に自由に時間を過ごせるからだろう。

最初からずっと続いている常連もいるが後から常連になった人、ときどき来る人、また一回限りの人もある。20人になった時は、常連のカップルの行きつけの酒場のマスターの一家と従業員までが参加した時で、お客としては到底飲めない高級ワインをt沢山持ち込んでくれて、大変な口法楽した。
子どもを連れての人もあり、その子どもが妙齢の娘さん、大学を出て就職した青年になったりして参加したりもする。去年一緒だった若い女性は、今年は上海に派遣されているとかで不参加、代わりに今年は社会人一年生の青年が参加した。この間まで無口でシャイな学生だった彼が、今年は何かにつけて弁舌たくましく意見を述べるほど、急に大人っぽく成長したのに驚かされたりして、毎年変わり栄えしない大人たちの中で子どもたちの姿にこの温泉行きの時間の推移を見る思いがし、また年一度の集まりでも何かふるさとの家に集まったような擬似家族的な雰囲気まで味わえて嬉しい気持ちになるのも、こちらが年を重ねたせいだろうと、苦笑したりもしている。

投稿者 kinu : 2006年01月13日 21:00

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