2019年12月14日

「2019年の終わりに」

2019年も残すところ半月になりました。今年は8月に発刊された画集が沢山の方の手に渡り、三十数年に亘る作品をじっくりとご覧頂けましたことが、まず有り難いことでした。そしてその後、頂きました様々な感想は、ご本人の許可をとってブログでご紹介したいほどだと思ったこともありましたし、少なくともお返事を差し上げたいとも思いました。しかし全て断念しました。この場を借りて御礼とお詫びを申し上げます。

発刊の後私がやるべきことは、褒めていただいた過去の作品のことを色々考えることではなくて、新作に真摯に立ち向かうことと思い定めまして、新しいキャンバスにGesso(下地)を塗り始めました。それから3ヶ月半、まだ苦しい段階です。「繰り返さない。」を信条としているので、完成までを10段階とすると1〜3はいつも苦しみます。反対に8〜10になると、もう突っ走るだけ。その勢いを求めるから繰り返さないんだと思います。文章の連なりが時に「文体」になるように、いつもの自分を越える一瞬が来ることを経験で知っているからです。

来年は久しぶりに公募展に参加します。ご覧になっていただけると嬉しいです。

1. 第23回 岡本太郎現代芸術賞展  
  2020年2/14(土)〜4/12(日)
  9:30〜17:00 (入館は16:30まで) 月曜休館(祝日を除く)、祝の翌日
  岡本太郎美術館
  〒214-0032 川崎市多摩区枡形7-1-5 TEL.044-900-9898

2. Face 2020 (損保ジャパン日本興亜美術賞)
  2020年2/15(土)〜3/15(日)
  10:00〜18:00 (入館は17:30まで) 月曜日休館(祝休日除く)
  東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館
  〒160-8338 新宿区西新宿1-26-1 TEL.03-5777-8600

投稿者 nao : 21:36 | コメント (0)

2019年08月09日

「画集出版されました。」

画集が出版され、今日納品されました。これまでの経緯を考えると実際に届くまではお知らせできずにいました。手元に届いた画集が、ほぼ満足のいく仕上がりであることに限りなく安堵しております。長い間お待たせして申し訳ありませんでした。

申込み方法

1. 専用アドレス:naoxnoah@gmail. com

まで氏名、郵便番号、住所、メールアドレス、希望の册数を明記して申し込んで下さい。

2.こちらから振込金額を送らせていただきます。

金額は一律でお知らせできなくて、だいたいこのような目安になります。

1冊: ¥7776(¥7200+税8%) + ¥700 (規格外普通郵便の送料) = ¥8476
消費税が上がった場合¥7920(¥7200+税10%) + ¥700 = ¥8620 になります。

2~4冊: ¥7776 × ご希望の册数 + ¥960 (ゆうパック80サイズ送料) = ¥8736
ゆうパック送料は関西、北海道、沖縄等、地域によって変わります。4個までは同じ80サイズで送料が変わらず普通郵便より安いです。

3. 下記振込口座に振り込んでいただきますと、画集を順次送らせていただきます。

振込口座:みずほ銀行 狛江支店(普)1526459
口座名義:イノウエ ナオコ
 
 
何かご質問があればご遠慮なく。  E-mail: naoxnoah@gmail.com
 

投稿者 nao : 15:36 | コメント (0)

2019年07月21日

最後まで残った絵

画集の発刊が遅れ、予約して下さった方をはじめ、あちこちにご迷惑をかけております。
色校正で最後まで残った絵は次の2点でした。

処理工場の夕暮れA

http://naoinoue628.webcrow.jp/j_sfile/wplant.html

処理工場の夕暮れB

http://naoinoue628.webcrow.jp/j_sfile/wplantB.html

この絵について過去にブログを書きました。
「鳥、鳥たち」
 https://www.a-happy.jp/blog/nao/2012/04/

「美しさ」と「辛さ」が同居している状態を表現したいと思っていました。
まだ福島の事故は起きていない頃の絵でした。
実際に色校正をすると「暗さ」と「明るさ」の割合がとても微妙で、
ちょっとズレても成立しなくなります。 校了したいと思う気持は
私が一番強いはずですが、妥協するわけにはいきません。
校了した後、手作業の「フェデックス綴じ」ですから、出版は8月上旬に
なりそうです。 5月20日出版の予定だったので、本当に申し訳ない。

納得のいくかたちでお届けしたいと思っており、そのために制作チーム、皆で努力しておりますので、もうしばらくのご猶予を。

 

投稿者 nao : 10:02 | コメント (0)

2019年06月13日

画集の概要

画集の概要が決まりました。出版は7月中旬の予定で、順次予約を受付けます。色んな場所で
販売させていただきますので、よかったら、その場でお求め下さい。送料がかかりません。

井上 直 画集
 
B4版 横広コデックス綴じ 72頁
 限定1000部
 テキスト  大谷省吾
 翻訳    南平妙子
写真    フォトセンター・ヴィレッジ、タジマ・スタジオ、エス・アンド・ティフォト
 制作    印象社
 印刷    光村印刷
 発行    art space kimura ASK?
価格 1冊:税抜き ¥7200 (税込み 8% ¥7776 10% ¥7920)
送料:¥700~ 册数、距離によって変わります。

詩集に比べると高いですが、色校正も4回以上(最終的に10回)やっていますし、「コデックス綴じ」というのは頁をまたがって印刷できる綴じ方で、今では職人さんも少なく、手作業の仕事です。テキストは全て英訳してありますので、外国へのお土産にいかがでしょうか。台所の食卓で「玉じゃくし」のデッサンから始め、しだいに世界を広げてきた、私の36年間の集大成です。どうぞよろしくお願い申し上げます。 

現代日本美術展に出した「最後の朝」を東京国立近代美術館賞に選んで下さった本江邦夫氏が、つい先日亡くなりました。「あの後、このように生きて描いてきました。」との報告も兼ねて、一冊お送りするつもりが無理になりました。美術界では雲の上に居るような方で、私のような者が何故?と自分でも不思議なのですが、同い年のせいでしょうか、深い虚無感にとらわれています。

                         井上 直


投稿者 nao : 17:26 | コメント (0)

2019年05月19日

画集出版、遅れます。

各作品の色校正をやっていますが、出版が少し遅れて6月末から7月初めになりそうです。待っていて下さる方がいらしたらすみません。1992年以降「白衣」に入ってからは資料もあり、何とかなるのですが、鉛筆の頃が問題です。当時はポジとネガ両方のフィルムを残す方がいい、と言われておりましたが、いつの間にかデジタルの時代になりました。フィルムのよさもあるので、両方の兼ね合いを考えながらやっています。それも何とか納得できるところまでやるだけですから、あと少しです。

画集を作る、ということはこれまでの自分に順番に出会っていく作業で、そのどの自分も必死だったなぁ、、と思います。美術大学も出ないで、自分の持っているものだけでやろうとしていた。その私にいつも力を与えてくれたのは詩人たちでした。彼らは「詩人大学」を出ていなかった。その感性と言葉の力、背景となる思想を持って言葉を紡いでいたのです。詩を書くように絵を描いていこう、それが私の出発点だったことを今回の画集制作は思い出させてくれました。

投稿者 nao : 09:44 | コメント (0)

2019年04月04日

「画集発刊のお知らせ」

2017年の個展以来のブログ更新です。「平成」が「令和」に変わるこの春、皆さまはいかがお過ごしでしょうか。長期間お休みしてしまいました。

2018年1月に画廊との間で画集出版の話が起きました。初個展から36年になりますので、いつか画集を作ってみたいと思っていましたが、それが実現するかもしれないというのは、私にとって一つの事件でした。本がなかなか売れないと言われる時代に、画集はどんな意味を持つのだろう、と自問しながら、作品を選び、頁ごとのレイアウトや全体の構成を考える1年2ヶ月でした。私は大作を中心に制作を続けてきた作家なので、そのスケールをどうやって伝えるか、も課題でした。

今、文字やレイアウトの校正がほぼ終わり、各作品の色校正に入るところです。出版は5月20日前後になりますので、ご購入いただける方は、その頃 art space kimura ASK? または私のアドレスまでご連絡下さい。2020年暮れの個展会場でも入手できます。具体的な価格につきましては画廊に任せてありますので、決まり次第、アップロードさせていただきます。

絵を見た人々の中に眠っている「私と似た感覚」を呼び覚まし、それぞれの人がご自分の生きてきた時間や、忘れ難い瞬間に思いを馳せる—そのきっかけになるような画集であれば嬉しいです。

投稿者 nao : 14:00 | コメント (0)

2017年12月20日

御礼。

個展が終わりました。今回は特に寒い日が続き、私自身も通うのが大変でした。お忙しい中、京橋まで足を運んで下さった方、まことにありがとうございました。

日頃、アトリエでよく見ていたはずの絵が、画廊に並べるとまるで違ったものに見えます。こういうことをやりたかったんだな、私、、それぞれの絵を2週間見続けて気持に区切りをつけたので、これからまた新しい世界に入っていけそうです。

3年後にまたご覧になって下さい。そして長いお付き合いにもかかわらず、ご事情が許さず今回お見えにならなかった方、お元気だろうか、と心配しています。私の絵は「年を経て見えてくる風景」という面があり、ご年配の方が多いのです。以前、杖をつきながらいらして下さった方が「3年後、生きていれば来ます。」とおっしゃったことがあり、今回も「3年後、92かぁ、、、生きてるかなぁ、、、」と笑いながらおっしゃった方のこと、忘れません。そんな方に何らかのエネルギーを届けることができたら本望です。

それでは皆さま、どうぞよいお年を、、、

投稿者 nao : 00:22 | コメント (0)