« 銀の記憶 | メイン | 氷の迷宮 »

2014年01月30日

当たり前

真っ直ぐ見つめる瞳に映る
真っ直ぐな歩道を
はみ出さずに歩ける人が
この世にどれだけ居ただろう

けれど 道路の白線の中を
歩ける人が殆どで
多分 青信号で
渡ることが出来る人が殆どで

はみ出して
石をぶつけられる悔しさも
赤信号の空気が読めないと
笑い者にされる悔しさも
ガードレールの中を 行く人達は
知らない

真っ直ぐ前を向き
余所見出来ないくらいの
時間の節電

前が見えないまま
手探りで徘徊する
体験の充電

人、独り
ひとりぼっちの当たり前
そんな見え透いた
我が儘だらけの物差しは
棺桶に入る頃に 気付けば良い

分かり合えない 当たり前が
ぶつかり合いながら

私たちは 平行線のままで
嘘つくように 愛し合う


投稿者 tukiyomi : 2014年01月30日 23:34

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
https://www.a-happy.jp/blog/mt-tb.cgi/14031

コメント

コメントしてください




保存しますか?

(書式を変更するような一部のHTMLタグを使うことができます)