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2010年12月13日

接吻

接吻 一室が3畳 病室のカーテンに君を閉じ込め ピュア・プアゾンの香を秘めた その胸に触れながら そっと引き寄せた 寄り添う胸の狭間 鼓動強く鳴りやまず 色は濃さを増し 半開きのサーモンピンクの唇から 零れる視線から 奪われることを 哀願する君の姿態 喉の奥の嵐を 僕の唇から君の体内(なか)へ 想いごと押し込めた 言葉のない 午後の病室 苦い液 鬩ぎ合う甘い蜜 悲しみの雫一粒 満ち充つ「病の味」

投稿者 つるぎ れい : 2010年12月13日 21:49

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