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2012年12月27日

『栃尾又温泉行き 三十年』について。

年の瀬もせまり、今年も数日を残すだけになってしまいました。
皆様も何かといろいろとお忙しい事でしょう。私も例年なら、暮れからお正月にかけての温泉行きの準備に取り掛かっているところですが今年から、もうご推察かとも思われますが取りやめることにいたしました。

その時の様子はこのブログで書かせてもらっており、その最後は今年1月5日で、そこには27年目としておりました。しかし実は30年目だったのです。この一世代ともいえるその年数に驚くとともに、少なくても6人ほどで出かけていた私たちグループも帰るときには4人になってしまっていたことからも、この行事も潮時では…(ということもブログには書き込んでいたのですが)と、結局ここでいったんケリをつけようという結論に至りました。というわけで年末年始の温泉行きはやめ、そのけじめとして、私が記録してきたメモ風のものにここで書かせていただいたブログを合わせて、その記録を冊子として刊行することにしたのです。
しかしこれは全く個人的な思い出にすぎず、参加していない人には何の興味も面白味もないものに違いありません。最初はコピーをし、製本だけを頼もうと考えていたのですが、結果としてこのようにコルボプリントさんに頼んで、見かけだけは立派な一冊の本に仕上げていただくことになりました。
考えてみると私のメモ風記録だけであれば到底考えなかったことでしょう。ブログの文章があったからで、それがあれば何とか読み物風の味わいも出てこようと思い考え付いたのです。この点でも Happy Blog という場を設定してくださったOさん、またそれを読んでくださっている方々にも感謝しております。又この場で紹介もしてくださっており、ありがたく思いました。
印刷所に頼んだので最初考えていたより多く作ったものの、採算の合う最小限度の部数であり、配ったのもまだ身近な方々だけです。参加者へも、締めくくるに当たっての打ち上げ会も今年はそれぞれ日程が合わず来年回しにしたので、まだ手渡してはいない状態でおりますが、このブログ誌面を借りてお礼とご報告をさせていただきました。ありがとうございました。

今年はことのほか寒さが厳しいようです。皆様どうかお元気で、来年もまたよろしく、と申し上げて今年最後のブログといたします。


投稿者 kinu : 15:09 | コメント (1)

2012年12月16日

もみじが美しい台峯歩き

16日の今日は投票日と重なってしまいました。帰りに投票しようと投票用紙を持って出かける。ところがいつもの集合場所の公会堂に来てみると、その前に理事の一人が立っていて、今日の集合場所は駅前ですという。公会堂が投票所になるからである。当然そうなることを、考えていなかった。慌ててそこから引き返して駅前に行く。そこを通る時、今日は又どこかのグループが集まっているなあ…と眺めていたのにと、苦笑してしまった。

台峯の人たちと思わなかったのも、今日は初めての参加者も多く、また子連れが3組もいたせいかもしれない。あとひと月で3歳になるという子どもから小学前の子どもたちが5,6人もいて全体で30人近くになっていたからである。
しかし昨日の雨はすっかり上がって雲ひとつない秋空、空気は澄んで陽射しが温かい。
例年のようにこの時期の歩きは、紅葉や落ち葉の観察や葉を落とした木の梢や幹の識別をしながら鳥の声に耳を澄ませる。子どもたちもちゃんと歩き、またKさんは、水辺では蛍の餌になるカワニナ(ここのはよく見られる縞がなく全体が真っ黒というのが特徴という)を水に手を入れて採らせたりしている。子供たちにとって良い体験になることだろう。しかし出口のところで、皆から感心感心と褒められていたのに、ぬれた落ち葉に滑ったか転んで、泣き出してしまった。でもこれも大したことではなく間もなく泣き止む。

落ち葉ひとつとっても、葉の形は言うまでもなく、葉脈の走り方、ギザギザ(鋸歯)の付き方、葉の形や厚さ、薄さ、どれ一つ同じものはなくそれぞれにユニークで、究めようとすれば奥が深い。それは自然というものの奥深さでもある。この辺りの黄葉は大体遅いのでが、今年は特にいつまでも暑かったので木々はくすんで黒ずんでいたが、やっと美しくなってきた。わが家の満天星やハゼも散る寸前の鮮やかさである。
見晴らしのいい老人の畑から見るなだらかな丘陵も、春とはまた違った落ち着いた色合いに染まって美しかった。雨上がりで風もないので、降り注ぐ暖かい陽射しの中で友禅か何かの着物色合いを思わせる眼前の情景である。ここで一休みして、いよいよ谷戸に入っていく。
雨が降った後だしすべりやすく、ぬかるみもあるので用心しながら歩き、ここからはかえって歩調ははかどり湿地帯を見下ろし、背高いハンノキたちを眺め、沼に至り、その先の水たまりでカワニナやその歩いた跡などを教わりながら出口に向かう。
誰も迷うことなく、全員無事であることを確かめ合ったのち解散した。


投稿者 kinu : 16:03 | コメント (0)