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2018年04月11日

4月11日の夢(薔薇とぼろ布)

 ぼくは二人の若い男と一緒に、それぞれ自分のぼろ布を大事に持って歩いている。二人はぼくの前を話しながら歩き、親しそうだ。ぼくはその後をひとりでついていく。彼らはぼくの下宿屋に行こうとしているらしい。男の一人がぼくを振り向いて尋ねる。「薔薇の木はあるのかい?」 ぼくは「あるよ」と答える。
 下宿屋に着いた。ともかく二人を招きあげる。ぼくは手前の一部屋を借りているが、向かいにももう一部屋あって、そこは三分割されており、その真ん中の区画もぼくが借りている。けれども、それは所有しているというだけで、使用していないので、何も置かれておらず、部屋もこざっぱりときれいなままだ。気がつくと、二人の男はその部屋いっぱいに自分たちのぼろ布を敷きひろげている。ぼくの所有していない左右の区画も完全に侵犯している。ぼくは慌ててそれらのぼろ布を片付ける。
 すると下宿屋の玄関がドンドンと叩かれる。出てみると、若い男が不機嫌そうに立っていて、「俺の薔薇にこんなことをしたのはおまえか?」と尋ねる。外へ出てみると、そこは遠浅の渚のように砂地がなだらかに傾斜しているが、彼方は茫漠とかすんでいて、海が見えるわけではない。その砂地に薔薇が植えられていて、多分それが男の薔薇なのだろう。その薔薇にまとわりついているぼろ布はさっきの二人の男たちのものに違いない。あの二人が「薔薇の木があるか?」と聞いたのは、そういう意味だったのか。ぼくは薔薇の持ち主の男に謝罪し、「ぼろ布の持ち主はまだこの建物にいるが、二人から直接謝罪させましょうか」と問い返す。薔薇の持ち主は「いや、そんなことしてくれなくていい」と言って、立ち去る。
 下宿屋に戻り、トイレに入る。便器の周りに沢山のぼろ布が置いてある。またもや二人の男たちの仕業だなと分かる。小用を足すうち、ぼろ布のいくつかが便器の中に落ち込む。ぼくは慌てて手を突っ込んで、ぼろ布を引き上げるが、指が少し汚れてしまう。

投稿者 isshiki : 2018年04月11日 10:24

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