« 2006年05月 | メイン | 2006年07月 »

2006年06月24日

愛着と偏見による(個人的な)映画寸評

映画の解説は、これから劇場やビデオで見る人のためにいたしません
(映画の中に入り込もう!登場するものたちといっしょに生きよう!)

   映画の題名
   1)「MYTH」(神話)
   監督スタンリー・トン

  ジャッキー・チエンがはじめて挑んだ歴史大作ロマン
  われらのジャッキーの抑えた演技がなんともはー(ため息)言えずよい
  中国・始皇帝の時代(2200年前)と現代が交錯した物語

  ジャッキー・チエン2役
  1役 3ヶ月前から秦の時代の同じ女性の夢ばかり見る、現代に生き
      る考古学者ジャック

  2役 秦の始皇帝時代のモンイー将軍


  
  古朝鮮から秦の始皇帝の貢物として嫁ぐ皇女ユシュウ
  護衛するモンイー将軍(ジャッキー・チエン)
  2人は崖から落ち、川に流され、モンイー将軍は追っ手に深手を負わされる。
  もうここらあたりから2人にはお互いに惹かれあってしまう気配があるが、お
  互を必要とするようになってはいてもまだ意識には、はっきりのぼってきてい
  ない初々しく美しい場面です。
  凍てついた山の洞窟で2人は凍えないために抱き合い肌を合わせることに
   なります。
   これです。
   望んでいても、こんな状況が来ない限り誰もこんな体験は出来ません。
   うらやましすぎます。
   命をかけた逃走の高揚感の中では恋が芽生えます。
   でも2人が結ばれることはないのです。
   ことがすんなり運ばず、我慢を強いられるかわいそうな2人にどんどん惹きつ
    けられます。
   (私に広い屋敷があれば、2人をかばってかくまうのにとか・・・)
   2人は生き延びることが出来、味方のいる万里の長城のそばまで来ます。
   お別れの時が迫っています。

  
  古朝鮮の皇女ユシュウの口から「2人でここから逃げましよう」と言う言葉が
   漏れますが、本当は出来ないことです。
  そんなことは分かっているのに、必死な言葉があふれるのです
  (現代人よ難癖つけるな、無視するな)
  ここら辺では切なくなってきてもうたまりません
  モンイー将軍は「2人で逃げることは古朝鮮の民衆の死につながるので出来
  ない、私が始皇帝を裏切れば部下から子々孫々まで殺されてしまうことにな
  ります」と答えます。
  公(おおやけ)の心が彼をにぶく輝かせ、悲しさがきわみに達します


  
  古朝鮮の皇女ユシュウは踊りの名手です
  「あなたのために踊ります」とモンイー将軍のためだけに空に舞い上がるよう
  に別れの踊りを踊ります。
  あたりが研ぎ澄まされ、大気中に切込みが入るような悲しみがあふれ、それ
  でいて人生で1、2を争う美しい笑みに包まれる天女の踊り。
  モンイー将軍は皇帝の持ち物である古朝鮮の皇女ユシュウを面と向かって見
  てはならないことになっていますが、体全体で感じながらほんの一瞬彼女を見
   てしまいます。
  その時のモンイー将軍の顔は私に焼きつきました。
 
  

  見ることが出来るってことはありがたいことよのう・・・仏教講座を聞きに来たお
  ばあさんの気持ちになりました。
  そして号泣です。1年分ぐらい泣きました。
  「あなただけのために・・します」と私も1回言ってみたい!
  いえいえ映画の中で、古朝鮮の皇女ユシュウといっしょに私も言っていたと思
  います。
  言葉の振動は私の喉仏にも鼓膜にも伝わり同化していました。
  これだけでもこの映画が世に出た甲斐があろうと言うもの。
  

  色々あってモンイー将軍は古朝鮮の皇女ユシュウを守るために壮絶に戦って
  死にます。
  「必ず戻って来る」と言い残して帰ってこなかったのです。
  その言葉を信じて2200年もの間、古朝鮮の皇女ユシュウは彼を待ち続けて 
  いました。
  彼女は、モンイー将軍の生まれ変りの考古学者のジャッキーと、ある不思議 
  な空間(滝の奥にある異次元空間・時間を超越した場所)で会うことが出来ま 
  す。
  しかし考古学者のジャッキーは待ち望んでいたモンイー将軍ではないと実感 
  した彼女は「私はモンイー将軍をまだ待ち続けます」と言うのです。
  おおおお!ものすごくせつない、いじらしい固執です。
  固体はモンイー将軍でなくてはならない、たとえ生まれ変わりでも、絶対かえ
  がきかないのです。
  考古学者ジャッキーがモンイー将軍に似ていても、本人ではないから駄目な
  のです。
  誰だほんとにもう、責任者呼んで来い(誰にあたっていいのかわからない)
  かえがきくなら物語はいらんのじゃ(失礼!そこまで言いたい)


  永遠に会うことが出来ないのに、彼女は彼をいまだに待っているんだと思うと
  1週間眠れませんでした。 
  永遠はいけません。永遠と聞くと思考停止の世界です。
  皇女ユシュウの生まれ変わりの女性が現代にいて、同時代の考古学者のジ
  ャッキーと出会う物語を作って欲しいものです。
  
  

   これからの映画寸評

   次回        次々回           次々次回
   「かもめ食堂」   「ダ・ヴィンチ・コード」    「ヒストリー・オブ・バイオレンス」 
   「ナイロビの蜂」  「オーメン」  

投稿者 mari : 13:47

2006年06月22日

なぜ詩の朗読会は私にとって退屈なのか(個人的感想)

まず聞き手の側として、繰り返し文字を読んで味わうように書かれた詩を、
早口で読まれると,イメージが湧かず、意味も分からず5分もそれが続くと
退屈で腐ってきます。
(詩の素晴らしさとは別です)


短詩朗読だと何がなんだか分からないまま終わっていて残念です
声のつながり(音節)として聴いてもいまいち楽しめません。(グー眠)
歌会始めの歌の独特のテンポと生き生きとした伸声のように3回繰り返し
て欲しいですね


一定水準の音程保持の準備もなく、いきなり始まってしまった練習曲と似
ています。
お盆に作るたらの料理の干物のたら(まだ水につけて戻していない)状態
です。
干物なら見ていると面白いのですが。


たまごが降って来る難解な詩を読んでいる詩人がいて、その人の歩き方、
体の動かし方、衣装や髪が魅力的だと意味が分からなくても30分はその
存在感に見とれます。


朗読者が、聞き手に伝えようとするそぶりを見せてくれると、ほっとします。
どんな映画や演劇でも、良くも悪くも観客が相手なので(時間の共有)ある
程度の対話が出来る点においては安心できます。


その人が介入してもう一度その人の中で生かした(物語化した)ものには
こちらを座らせてくれるイスか座布団が用意されています
そうでないものの羅列、たとえば夢とかの記述には退屈で死にそうになります


ああこの梅雨時に詩の朗読会に私を誘わないでね

投稿者 mari : 23:32

2006年06月19日

死にたいという電話(本当にあった話)

23:54分、Sからメールが届いた。
「心労がひどくて夜も眠れません。頼れる人間が誰もおらず、あなたがたも全く私の心情を理解してくれず、一人で苦しんでいます。このままいくといつ終わりが来るか分かりません。誰が私の悩みを聞いてくれるのか・・・誰が私の心の内を理解してくれるのか希望が持てません。
正直、死にたいです。
いつ私は苦しみから解放されるのでしょうか?無知で自分勝手な親の罪に誰が気づくでしょうか?
もうどこにも癒しがありません」

電話が鳴った。Sからだった。
よかったとことん付き合いましょう。今、手首カットされたら人生ひどすぎる。
死神よ消えうせろ!よーし、何が何でも話で温まろう。ぬくい声を送ろう。肩の力抜いてなんていっていられない。死神と取っ組み合いだ。
私は自分の失敗談を炎にして、面白おかしく、見えないけど、見えているSの心臓めがけて吹きかけ続けた。
途中の道はまるでシューベルトの「魔王」の嵐が吹き荒れていた。魔王を振り切ってやるぞ。駆け抜けていっしょに助かろう。
セロ弾きのゴーシュの悲しみはこんなのだろう。
途切れない意識を保つにはオカリナの高音のミの音を8拍伸ばすこと。この100回.の風熱で包もう。
手当たりしだい面白い話に乗り換えていこう。
おおSよ!勢いづいて来たね。勢いに乗って愚痴れ愚痴れ転げて転げて、飛び上がれ、何だ元気じゃないの。Sの肩辺りが明るくなっている。
Sよ、あなたをだまさない重い重い辛口のパンチが欲しかったのだね。
Sが落ちかかったとき、体当たりで駄目だといって欲しかったのだ。
わいわい明け方まで失敗談で私と君を歌うのだ。
真剣勝負だ。ああ笑っている!夜から朝めがけて笑いでつきぬけよう。
刃物を突きつけられても笑って振り切ろう。
とんでもなく怖いけれど、真実、負けてたまるかと力がわく。
冷たくちじんだ意識を暖め、楽しく笑いながらゆるめて行き、だんだんに楽器のように鳴るものに変わってゆこう。

「あんたようしゃべるね。もういい、もういい。もう寝よう。医者にも行く」 Sが言った。本来の声に戻っている。
今度は私が眠れない。だって朝の3時だもの。

投稿者 mari : 00:21

2006年06月15日

オカリーナコンサートin能古島(のこのしま・博多湾)

光と風のオカリーナ(オカリナ4種・石笛・弥生土笛)

ソロオカリナ奏者 日嘉まり子
海のエネルギー 森のエネルギー 島のエネルギー 

曲名 
 1)桃の実(古事記・自作曲)
 2)黄泉比良坂(古事記・自作曲) 
 3)グリーンスリーブズ 
4)草原情歌 
5)こきりこ変奏曲  
6)ちんちん千鳥+砂山+佐渡おけさ+ちゃんちきおけさ
7)雪星月夜
8)荒城の月+うさぎ+月がとっても青いから 
9)コンドル変奏曲
10) そのほか


    (すべての曲に即興演奏が加えられます)


期日 平成18年6月25日(日・1回目)  
    平成18年11月5日(日・2回目)
時間 14:00〜 
場所 能古博物館 (福岡市西区能古522−2)
電話 092−883−2887
チケット ¥2800(50〜60席) 立ち見15〜20

日嘉まり子
火山久氏に師事。独自の音を追求して40年
まさにオカリナは私にとって命の灯であり、これからも聖の部分を担うでありましょう。
灯には影が生じるとユングも申されましたが、私にとってそれに当たるものは詩作です。
不合理で理不尽な影を追求する詩作に裏打ちされ、吟味されろ過された聖なる音色は、天空のオカリナの音色となって降り注ぎます。

投稿者 mari : 18:39

桃の実(2)

演奏を一曲(桃の実(2))をお楽しみください。

下のコントロールバーのをクリックすると再生が始まります。Stopはをクリックします。

投稿者 mari : 03:28